皆さん、こんばんは。おはようございます。こんにちは。
かさぼぅです。
最近、急激に寒さが増し、「早く涼しくならないかなぁ」と嘆いていた夏が懐かしい ”かさぼぅ” です。
さて、気を取り直しまして・・・。
今日の「新潟散歩」は、「出雲崎町」のご紹介です。
出雲崎といえば、このブログでも何度かピンポイントで登場している、あの「ジェロ」さんが歌いあげてくれた「海雪」の地であります。
♪ ~ あなた追って出雲崎 悲しみの日本海 愛を見失い 岸壁の上 ~♪
はい! この歌の地です。
以前、「海」の風景でちょっとご紹介していますね。
( ↓ 詳細はこちら! ↓ )
出雲崎と言えば、地元では割と有名な漁港で、海岸の風景も似合うのですが、本日の「新潟散歩」では、ちょっと視点を変え、この地を見てみたいと思います。
ん? ただの家じゃん!
って、実はこの町の各ウチの並びが、特徴的なのです。
ちょっと前に、村上市の「町屋」造りを紹介しましたね。
( ↓ 詳しくはこちら! ↓ )
村上市の町屋は、「平入(ひらいり)」の町屋と呼ばれ、家屋の横長の部分が通りに面している構造です。
そして、ここ「出雲崎」の町屋は、「妻入り(つまいり)」の町屋と呼ばれ、家屋の側面(面積が小さい部分)が通りに面している構造なのです。
そう、屋根の三角の部分が、通りに面しているのです。
このように、「妻入りの町家」は間口が狭く奥行きのある造りになっていますが、これは江戸時代に間口の幅を基準にして屋敷税が賦課されたので、税金軽減のため意図的に間口を狭くしたと言われています。(※諸説あります)
また、人口が増えてくると古い街並みに連続して新しい街並みを造成する必要があるため、古くからの慣習に従って間口が狭い「妻入り」の町家が増えて行った、とも言われています。
面白いですねぇ。
ちなみに、この家々の左側面は、狭い国道を挟んですぐに日本海の海岸線が広がっています。
日本海の冬の荒波や突風を考えたら、「平入(ひらいり)」よりも「妻入り(つまいり)」の町屋の方が、様々な面で理に適っているとも思えます。
昔の人に知恵って、なかなかすごいですね。
そして、それを受け継ぎ守っている地元の方の気持ちも、素晴らしいと思います。
ただの町屋、されど町屋。
新潟にも色々な町屋文化が根付いており、なかなか興味深い物があります。
他にも、特徴的な町屋がありますので、いずれご紹介したいと思います。
さて、今回の「新潟散歩」出雲崎の風景は、この辺でお開きにしたいと思います。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。🏠✨